Monday, August 1, 2011

中国高速列車事故:温州市で犠牲者葬儀 4家族が参列


中国高速列車事故:温州市で犠牲者葬儀 4家族が参列
Aug 1st 2011, 11:55
事故の犠牲になった家族の遺影を持つ子供=中国浙江省温州市内の火葬場で2011年8月1日午前、工藤哲撮影
事故の犠牲になった家族の遺影を持つ子供=中国浙江省温州市内の火葬場で2011年8月1日午前、工藤哲撮影
【温州(中国浙江省)工藤哲】中国浙江省温州市で起きた高速鉄道事故の犠牲者の葬儀が1日、市内の葬儀場で営まれた。出産を控えた妻や親戚などを失った4家族とその関係者が参列し、涙ながらに犠牲者を見送った。
会場には「7・23(鉄道事故の)犠牲者に哀悼の意を表する」と書かれた横断幕が掲げられ、花輪で埋め尽くされた。葬儀には鉄道省の担当者3人も参列した。
妊娠中の妻と妻の姉、姉の息子、妻の母を亡くした浙江省の楊峰さんは、ミニブログで鉄道省を批判し、真相究明を求めてきたことで知られる。家族の遺骨の入った箱を手に、苦渋の表情を浮かべた。鉄道省との賠償交渉でまだ合意していない楊さんは葬儀後、メディアの取材に「家族を安らかに眠らせてほしい。妻のことが落ち着くまで(取材は)待ってほしい」と語るのが精いっぱいだった。
地元当局によると、8月1日午後時点で犠牲者40人のうち21人の遺族が、91万5000元(約1100万円)を基準額とする賠償金を受け取ることで合意した。遺族の一部は温州に残り、賠償金の交渉を続けている。
遺族の間では「7月末までに賠償交渉に合意しなければ、協議をやめると鉄道省側が通告したらしい」との情報が広がっているが、鉄道省は1日、「単なるうわさ」と否定した。世帯の所得格差や家族内の死者数の違いもあり、遺族からは一律の額で合意させられることに不満の声も出ている。一部の遺族は鉄道省を相手取り、訴訟の提起も検討している。

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