食物繊維を多く取ると脳卒中や心筋梗塞などのリスクは減るが、たばこを吸うと、そうした傾向がみられなくなることが、国立がん研究センターなどによる追跡調査でわかった。
岩手や高知、沖縄など8県の45~74歳の男女約8万7000人を約10年間追跡。このうち3237人が脳卒中や心筋梗塞などになった。
調査対象者を食物繊維の摂取量の多い順に5グループに分けて調べると、女性では摂取量の多いグループほど、発症リスクが下がり、摂取量が最も多いグループのリスクは、最も少ない人たちの0・65倍だった。
男性では傾向がはっきりしなかったため、喫煙率に注目して調べたところ、たばこを吸うグループは、食物繊維を多く摂取しても発症リスクが下がる傾向はみられなかった。一方、たばこを吸わない人たちは、摂取量が多いと、少ない人たちに比べ、リスクが0・57~0・68倍と低くなった。
(2011年8月8日21時57分 読売新聞)
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