福岡県内で今年1~6月に発生した性犯罪(
強姦と強制わいせつ)の認知件数が、前年同期比で約25%増加している。
この夏は、節電対策として冷房を控え、窓を開けたまま寝る人が増えることも予想され、県警は夏休みに合わせ「40日作戦」と称して性犯罪などの重点対策を23日から展開。パトロール強化とともに、施錠などの防犯対策を呼びかける。
県警によると、県内では昨年、強姦や強制わいせつが546件(前年比107件増)発生。今年1~6月は243件で、昨年同期より48件増加している。
県警が昨年の強制わいせつ事件を分析したところ、被害は午後10時から午前2時の間に集中。1人で歩いて帰宅中の被害が約6割を占めた。さらに、携帯電話を使用中が約1割、イヤホンなどで耳をふさいでいたケースも約1割を占めていた。注意力が散漫になり、周辺や背後の不審者に気付きにくいことが影響しているとみられる。
また、屋内の性犯罪では、半数以上が無施錠の部屋に侵入されているという。
今夏は、施錠せずに窓を開けたまま寝るケースが増えるとみられるうえ、企業や商店が電気を消したりすることで、夜の街が暗くなり、犯罪が起きやすくなるとも指摘されている。
県警は「ベランダや玄関に男物の靴や傘があると犯人があきらめる可能性は高い。夜道では複数で行動したり、振り返ったりすることも効果的。警戒している姿を見せることが犯罪予防になる」と注意を呼びかける。
(2011年7月20日16時56分 読売新聞)
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