宮城、山形両県は8日、コメの放射性物質の予備調査(収穫前)を県内全域で実施すると発表した。国の基準より調査対象を拡大し、消費者や生産者の安心を確保したい考えだ。
国の基準で調査対象となるのは、土壌のセシウムが1キロ当たり1000ベクレル以上か、空間放射線量率が平常時(毎時0.1マイクロシーベルト以下)を超える市町村。
宮城県内では、土壌で基準を超えるところはなく、空間放射線量率が平常時を超えた14市町が調査対象となっていた。しかし、県は作付けがない女川町と極めて少ない七ケ浜町、塩釜市の1市2町を除く県内32市町村で実施。七ケ浜町と塩釜市については本調査(収穫後)で調べる。
村井嘉浩知事は会見で「コメは日本人の主食で水稲は県の1次産業の中核に位置する。詳細に調べることが重要だ」と強調した。
一方、山形県内では、土壌や空間放射線量率の調査で、国の基準を超えたところはない。しかし、合併前の旧市町村単位の44地点(現在35市町村)で、収穫期の7日前に稲を各100株程度刈り取り、玄米のサンプル調査を行う。【須藤唯哉、和田明美】


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